さくらぎ循環器・内科クリニックさくらぎ循環器・内科クリニック

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30分前まで

病気について病気について

病気についてAbout disease

病気にならないためにも
病気について知ることは大切です。
少しでも不調を感じたら
早めの受診をお勧めいたします。

心不全

⼼不全とは,⼼臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、⽣命を縮める病気です(⽇本⼼不全学会)。近年、⾼齢者の増加に伴い⼼不全の患者さんは増加しており、“⼼不全パンデミック”といわれています。
⼼臓の病気には、虚⾎性⼼疾患、弁膜症、不整脈、⼼筋症、⾼⾎圧性⼼臓病など様々なものがありますが、このような病気を持った⽅が、“⾵邪を引いた”“仕事で無理をした”“⽔や塩分を取り過ぎた”“薬を飲み忘れた”などをきっかけとして⼼不全を起こします。

診断から治療診断から治療

⼼不全の症状として最も多いのは労作時の息切れです。また、⾎液が滞ることで、⾜や顔がむくみますが、これを”浮腫”といいます。肺に⽔がたまると“肺うっ⾎”という状態となり、安静にしていても息が苦しくなります。
当クリニックでは、⼼不全がうかがわれる患者さんに対して、胸部レントゲン検査、⼼電図、⼼臓超⾳波検査などの検査を⾏います。最近では、⾎液検査で“NT-proBNP”を測定することで、⼼不全の診断が簡便にできるようになりました。
労作時の息切れや浮腫などが気になる⽅は早めの受診をお勧めいたします。
⼼不全と診断された場合、まずは薬物治療を開始します。さらなる検査が必要な場合や、⼊院での治療が必要な場合には、岩国医療センターなどと連携し、適切なタイミングで、診療を依頼します。

再発予防

⼼不全の再発予防には、退院後の⽣活が⼤事です。治療が終わり退院した後も、約3割の⽅は⼀年以内に⼼不全で再⼊院します(JCARECARD試験)。無事に退院しても安⼼はできません。⼊退院を繰り返すことは精神的・⾁体的に⼤きなストレスとなります。
再⼊院しないために必要なことは、

  • ①⽣活習慣を改善すること
  • ②⽣活環境を整えること

当院では、⽣活指導や運動療法などを⾏うことで、患者さんが⼼不全を再発させることなく安⼼して⽣活できるよう、サポートいたします。

虚血性心疾患

虚⾎性⼼疾患とは,⼼臓の筋⾁に栄養を送る冠動脈と呼ばれる⾎管が動脈硬化を起こすことで⽣じる病気です。動脈硬化により冠動脈が細くなり(狭窄)、⼼臓の筋⾁がエネルギー不⾜に陥った状態を“狭⼼症”といいます。さらに動脈硬化が進⾏し、冠動脈が閉塞すると、⼼臓の筋⾁が壊死を起こします。これを“⼼筋梗塞”と呼びます。

虚⾎性⼼疾患の症状

虚⾎性⼼疾患の症状

冠動脈に狭窄がある状態で、激しい運動や精神的な興奮など、⼼臓に強いストレスがかかると,⼼臓の筋⾁が栄養不⾜となります。その場合、“狭⼼症発作”と呼ばれる胸の痛みや息苦しさを感じます。胸の症状だけでなく、背中や左肩の痛み、あごや⻭の違和感を⽣じることもあります。狭⼼症の段階では、安静にすると症状は治りますが、中には、狭⼼症から⼼筋梗塞に移⾏することもあります。
虚⾎性⼼疾患の症状 ⼼筋梗塞を起こした際には、多くの場合、冷や汗や吐き気を伴うような激しい胸の痛みを感じます。⼼筋梗塞の程度はさまざまですが、ひどい場合には重症な不整脈、⼼不全、⼼破裂などにより死にいたることもあります。

● 特徴的な症状
  • 運動時の胸全体に感じる圧迫感
  • 締めつけられるような絞扼感
  • 胸が重い、胸がもやもやするなど
    漠然とした胸部不快感や違和感
  • 労作時の動悸や息切れ
  • 嘔気、嘔吐などの消化器症状
  • めまいや冷や汗
  • ※胸部症状をほとんど⾃覚せず、左上肢内側・肩・頚部・下顎・⻭・背部などの痛みや不快感のこともあります。
  • ※上記の症状が増悪する場合(回数が増えた,少しの運動で感じるようになった)は、⼼筋梗塞に移⾏する場合があります。早めの受診をお勧めします。
診断から治療診断から治療

運動負荷⼼電図や⼼臓超⾳波検査などを⾏います。狭⼼症が疑わしければ、冠動脈CT検査やカテーテル検査が必要となりますので、岩国医療センターなどと連携し、適切なタイミングで、診療を依頼します。⼀⽅、⼼筋梗塞の場合は⼀刻を争います。発症してから早期であれば、⼼臓カテーテル検査という冠動脈の状態を調べる検査を⾏い、閉塞した⾎管を、“冠動脈ステント”と呼ばれる器具で拡張する治療を⾏うこともできます。⼼筋梗塞の場合には、岩国医療センターなどと連携し、速やかに対応します。

※注意点
虚⾎性⼼疾患の診断では、症状が重要です。
問診で以前⾒られなかった胸の痛みや違和感などを感じる場合には、早めにご相談ください。

不整脈

不整脈とは、⽂字通り脈が整わない状態のことで、脈が多かったり少なかったり、⼼拍リズムが不規則だったりする場合を⾔います。1⽇に約10万回も拍動している⼼臓ですが、時には規則正しくない電気信号により不規則な動きをすることもあります。不整脈は、冠動脈疾患、⼼臓弁膜症、⼼不全、先天性⼼疾患などが原因で発⽣することがあります。甲状腺異常や肺に病気が原因となることもあります。⼼臓病などに関係がなくても、⽼化や体質的なもの、ストレスや睡眠不⾜、疲労などによっても起こりやすくなります。

● 特徴的な症状
  • ①脈が速くなるタイプのもの(頻脈性不整脈:発作性上室性頻拍、⼼房粗動、⼼房頻拍、⼼房細動、⼼室性期外収縮、⼼室頻拍、⼼室細動)動悸(どきどきする)、脈が⾶ぶなど
  • ②脈が遅くなるタイプのモノがあり(徐脈性不整脈:洞不全症候群、房室ブロック)体がだるい、めまい、失神など
診断から治療診断から治療

不整脈を疑った場合には、通常の⼼電図に加えて、ホルター⼼電図を⾏い、⼀⽇の脈の具合を評価します。また、⼼臓超⾳波検査を⾏い、⼼臓の病気について評価します。
治療について、頻脈性不整脈に対しては、脈を整えるお薬を使います(抗不整脈薬)。最近では、カテーテルと呼ばれる細い管を⼼臓に留置し、不整脈の原因となる部分を焼き切る治療も⾏われています。徐脈性不整脈に対しては、基本的にはペースメーカー植え込み術を⾏います。

弁膜症

⼼臓は、上下左右4つの部屋に分かれており、上の部屋を(左および右)⼼房、下の部屋を(左および右)⼼室と呼びます。この⼼房と⼼室の間と⼼室と動脈の間にある、扉のように開閉する構造物を「弁」と呼び、これらに狭窄や閉鎖不全などが⾒られる状態を⼼臓弁膜症と呼びます。⼼臓弁膜症は先天的に形態的異常がある場合や、加齢変化、リウマチ熱の後遺症、動脈硬化、⼼筋梗塞などに伴って⽣じる場合があります。主な弁膜症は、⼤動脈弁狭窄症、⼤動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症です。

● 特徴的な症状
弁膜症が進⾏すると、次第に⼼臓に負担がかかるようになり、不整脈や⼼不全の原因となります。
その結果、動悸、息切れ、疲労感、胸痛、呼吸困難などの症状が出てきます。
診断から治療診断から治療

弁膜症は聴診での⼼雑⾳や⼼電図異常で発⾒されることが多いとされています。健康診断などで異常を指摘された場合には、⼼臓超⾳波検査を⾏い、弁の正常を評価します。⼼臓弁膜症と診断された場合、軽度のものでは経過観察となりますが、場合により薬でのコントロールを⾏います。
⼀⽅、進⾏すると不整脈や⼼不全の原因となります。⼼臓弁膜症が⾃然に治ることはないので、必要な場合には、弁を修復する(形成術)、または取り替える(置換術)⼿術を検討します。

⽣活習慣病

⽣活習慣病とは「⾷習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒等の⽣活習慣が、その発症・進⾏に関与する疾患群」と定義されます。⽣活習慣が乱れると、⾼⾎圧症・脂質異常症(⾼脂⾎症)・糖尿病・⾼尿酸⾎症になりやすくなります。これらの病気は、加齢により発⽣・進⾏するものを考えられていたため成⼈病と呼ばれていました。しかし近年、年齢だけでなく⽣活習慣によって⼤きく病状が変化することが判り、⽣活習慣病と⾔われるようになりました。また、肥満もこれらの疾患と密接は関係があり、⽣活習慣病のひとつとされています。肥満があり、かつこれらの病気を併発している状態を“メタボリック症候群”といいます。⽣活習慣病は、動脈硬化を介して、⾊々な合併症の原因となります。脳、⼼臓、腎臓の病気を起こします。脳卒中(脳梗塞、脳出⾎)、⼼筋梗塞、慢性腎臓病などです。

● 特徴的な症状
活習慣病⽣活習慣病の多くは、⾃覚症状がなく、知らないうちに進⾏します。
健康診断などで指摘される事が多いとされています。
活習慣病
診断から治療診断から治療

脳や⼼臓の病気にならないため(⼀次予防)、あるいは、⼀度病気になった⽅でも、⼆度と起こさないようにするため(⼆次予防),⽣活習慣病を治療することは⾮常に重要です。⽣活習慣病を治すには、⽂字通り、⽣活習慣を改善されることが⼤事です。まずは、⾷事療法や運動療法を⾏います。
多くの場合は肥満を合併していますので、体重の管理が⼤事です。効果が⾒られない場合には、薬物療法をおこないます。⾼⾎圧、脂質異常症、糖尿病は動脈硬化危険因⼦とよばれ、各々が動脈硬化疾患の原因となります。さらに、これらの因⼦が多くなるに従い、動脈硬化疾患発症のリスクが⾼まります。⾼⾎圧、脂質異常症、糖尿病などそれぞれに対しての治療が必要です。

● 生活習慣病の代表的な病気
【睡眠時無呼吸症候群】
寝ている間に呼吸が⽌まってしまう病気です。英語ではSleep Apnea Syndrome とよばれ、頭⽂字をとって、SAS(サス)とも⾔われます。寝ている間のことなので⾃分では気付きにくく、ご家族に「息が⽌まっている」「いびきがひどい」と指摘され、発⾒されることも多いです。⾃覚症状としては「夜中によく⽬が覚める」「昼間の強い眠気」「朝⽅の頭痛」などがあります。このような症状があるかたには、夜間の呼吸状態を調べる検査をおすすめします。

⾎管の病気

閉塞性動脈硬化症

動脈硬化が⼿⾜(とくに⾜)の動脈に起こると,⾎管が狭くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)するなどして、末梢部分まで⾎液を⼗分に送れなくなります。これを閉塞性動脈硬化症といいます。進⾏すると冷感、しびれ、⾜の痛みのほか、潰瘍・壊死をおこします。さらに重症化すると、救命のために⾜を切断しなければならなくなります。
症状として多いのは、間歇性跛⾏です。間歇性跛⾏とは、⼀定時間歩いたり、⾜に負荷がかかる運動を⾏うなどすると、下肢に痛みやしびれ、だるさ、こむら返り等を感じ、歩きづらくなる状態をいいます。10分ほど休むことでまた歩けるようになります。このような症状がある場合には、下肢の⾎圧を測るABI検査などを⾏い診断します。

⼤動脈瘤

⼤動脈は全⾝に⾎液を送っているヒトの体の中で最も太い⾎管です。⾼⾎圧などにより⾎管にストレスがかかると、動脈硬化が進⾏して⼤動脈に瘤(こぶ)ができます。進⾏すると瘤は徐々に拡⼤し、最終的には⾎管が破裂することもあります。破裂した場合の致死率は80〜90%にも上ると⾔われます。破裂のしやすさは、⼤動脈瘤の径の⼤きさにより、径が⼤きいほど破裂しやすくなります。破裂前に治療する必要があります。
ポイントは進⾏する前に発⾒することです。当クリニックでは、レントゲン検査や超⾳波検査などで検査を⾏い、⼤動脈瘤の可能性がある場合には、さらなる検査を連携施設に依頼します。